まったく…と口を尖んがらせながらも、
まだ顔が熱いのは、自分だって分かる。
でもこれは…
友利亜が変なことを言ったからに決まってる!
「な、なんっすか…」
気付けば信号で、凌兄がこっちをずっと凝視している。
真剣な顔をして、あたしの顔を、目を見てくる。
視線がバッチリ合いそうになると、ギュン!となって心臓に悪い。
「…いや、なんでもない」
ちょっと…。それはそれで気になりますって。
話しかけられるのは困ったが、それはそれで困る。
「りょ、凌兄……今日、大学は…?」
何を思ったかあたしは結局自分から話し掛けた。
「…今日は早い日なんだよ」
ふぅん。大学生は暇なんだな…
なんてぼんやり頭の中で考えてから。
その後来てくれたんだ…。
ちょっとだけ嬉しくなった。

