『…ねえっ!栞は誰派なのっ!?』
勝手に話していたはずなのに、一気に複数人達があたしに向いた。
はへえっ!?
ぬわぜ、あたしに聞く!?
一応学校では兄弟で通ってるはずなのになあ…。
「…べ、べつに平等に…」
でも近づけてくる顔が怖いので、妥当に答えておく。
「栞3人と一緒に暮らしてるのよねっ!?」
「毎日見れるわよねっ!?」
「ずるーいッ!!いいなあ…!」
そういわれましても…一応兄弟ですから…。
でも一応が最近すごくリアルに感じる。本当に、一応なんだ。
『トキメイたりしないっ!?』
はっっっ!?
あは。あははは…
助けて!友利亜様っ!
…てか、友利亜いない!?
あーっ!いつの間にか自分の席戻ってるしっ!

