お礼の一つも返せてない。
ひどいやつかな、あたし。
鞄の持ち手をぎゅっと握る。
「……やっぱ、一週間だけにしようかな…」
「その方がいいんじゃない?」
そう言って笑った友利亜の顔は、太陽の光を浴びてより綺麗に見えた。
暇なので、友利亜と同じ頬杖をついて窓の外を眺める。
「これ、昨日全部詰めたの?」
可笑しそうに笑いながら鞄を指さす。
「そうだよ!凄く大変だったんだ…」
バンッ!
ドアを開ける音が物凄くて、思わず肩をすくめた。
一体音の発信者は誰だろう?と興味本位で、
窓からドアの方へ視線を動かす。

