『とにかく、聞いてくれッ!!』
まったく…
適当なんだから……。
だけど聞くまで、そんな重要なことだとは思いもしなかった。
『…栞、』
「なによ?」
どうせまたくだらないことでも言うんでしょ?
『 凌。 勇紀。冬兎。』
兄2人に弟の名前…。
今日までは。
『この3人は……、お前の婚約者だッ!』
こんにゃくさん?
「へー、……………はっ!?」
ちょっと待ってっ!
こんにゃくさんじゃなくて…
婚約者っ!?!?!
『はぁぁぁぁぁあっ!?』
勇紀とあたしの声が見事に重なった。
「仲良しだな〜ッ!」
嬉しそうにニマニマしている。
ちっげぇよっっ!!

