「あーーっ!!」
あたしが叫んだ瞬間、キィィイ!!という音が前からした。
「てめえ!いきなり叫ぶんじゃねぇよ!!」
凌兄は車を一端道脇に逸らし、後ろを向いてあたしに怒鳴る。
「凌兄っ!あたしを今から友利亜の元へ戻して!!」
はあ?と言った顔で、あたしの顔を見つめてくる。
「凌兄だってわかるでしょっ!!家に帰ったら惨劇が待ってるんだよっ!!」
涙目になりながら必死に訴えるあたしを見て、凌兄は溜め息をつく。
「俺には関係ない。」
なっ!なぬっ!?
「関係あるよっ!てか元々凌兄達のせいじゃんっ!」
そういうと凌兄は、ムッとした顔で眉を吊り上げる。
あっ…と思って口をつぐんだ。
「本音を言っただけだろ…」
真剣な顔をしてそういわれ、あたしは黙るしかなかった。

