★MyHomeの秘密★♪




「みたよー。あのお兄様が送って下さるなんて、珍しいじゃないっ」


幼稚園の時からの親友の友利亜。家の秘密も知っている。


「そうだね、本当に今日は雪が降るかも…」


「やだー。あたし、手袋持ってきてない!」


お互い、目を見合わせて笑う。
こんな友利亜のノリが大好きだ。



「あ!」


「どうしたの友利亜?」


「…きっと来るんじゃない?」


「何が?」


「…何って…」と友利亜が言いかけた途端、ドドドドッと大きな音が近づいて来て、バンッ!と教室のドアが開いた。



「栞!!」


「なあに?」


「あの車に乗ったカッコイイ人誰っ!?!?」


「ほらねっ!」と言った友利亜の声が聞こえた。

ああ、すっかり忘れてた…

あいつ。
女、引き付けるのはうまいんだ。






ああ…もう、送ってもらうのやめよう……。