あたしは用がなくなったので、さっきの所に向かって歩いていたら、すっかり忘れていた顔があった。
「栞〜っ★」
「友利亜っ!」
そうだった…
先来てもらってたんだった。
「見たよん♪」
「何を?」
そういえば、あたしの名前を呼んだときからにやにやした顔をしていた。
「さっきのよ〜っ!」
は?何のこと?
まったく分からないと言う顔をした。
「勇ー紀!あんた抱きしめられてたでしょ?」
ひゃいっ!?
「み、みてたの!?」
「さっきからそう言ってんじゃーん★!」
がぁぁぁあ!!
さっきはいきなりだったからあんまりだけど、意識すると恥ずかしいッ!
「公衆の門前で大胆ねーっ♪」
「ダァーッ!あたしじゃないてばっ」

