あたしは勇紀の足首をぎゅっと少し力を入れて掴んだ。
「いっ…ぐぅおっ!?」
勇紀は顔をしかめてすごく痛がった。
それからびっくりしたようにあたしの顔を見てくる。
「がらに合わないことしてるからっ!!ほんとは痛いんでしょ?やせ我慢なんかしてっ!」
「ホント、馬鹿だね!」というと目を見開いたまま停止していた勇紀が喋り出す。
「お前、鬼だろっ。慰めの言葉でも掛けたらどーなんだよっ!」
「女じゃないなっ」と言った勇紀の怪我していない反対側の足を思いっきり蹴り飛ばした。
「おまっ…怪我でもしたらどーすんだよっ」
「もうしてんでしょ!!」
そういうと、勇紀はしゅんとして神妙な顔つきになった。
やばっ…
言い過ぎたかな…
いくらなんでも
蹴りは無かったかな…。

