「勇紀っ…」
声をかけようか迷ったけど、このまま立っていてもしょうがない。
「栞っ!」
こっちを向いてあたしに驚いた拍子にか、渋い顔をして足首を抑えた。
やっぱり声掛けない方が良かったかも…。
「蹴られたんだって?大丈夫…?」
勇紀の側まで行って、中腰になる。
勇紀の足首には包帯が巻いてあって、とりあえず処置はされていた。
「そんなにひどいの?」
顔をあげ、勇紀の顔を見て聞く。
勇紀はふいっと顔を反対に向ける。
「別にたいしたことねぇよ。ちょっと腫れてるだけだし」
嘘でしょ?
さっきすごい痛がってたじゃん…。

