だって兄弟なんだから…
無理だよね……?



あたし、間違ってないよね?








「…お前を兄弟だなんて………

……妹だ、なんて思ったことは一度だって、ねぇよ……」












その声は…

痛いくらい


耳に響いて


全身へと伝わってく――







声は、呆気もなく消えて。
そこに残ることは絶対ない。


なのに耳にだけは、
形のない
残像を残してった…――





狂ったように


リピートを繰り返す




あたしの意思を無視して

あたしの信号を無視して



それを繰り返し続ける





あたしが馬鹿なのも、納得がいく。