「嫌だっ……だって兄弟だよ、あたし達。可笑しいよ…っ…」



自分でも自嘲気味に渇いた笑いをしていたことに気付かなかった。
泣きそうなのを堪えてたから。







「凌兄も勇紀も冬兎も雛も…みんな兄弟だったじゃん。あの日からずっと…」




お父さんが4人を連れて来て

あたしは一気に独りっ子から
5人兄弟へ――


大切な大切な日になった。











「これからだってそうっ!ずっと一緒に…。
だから凌兄とあたしは兄弟だから……………

…………兄弟なんだから無理だよ…っ!」





呼吸が整わなくて苦しい。
苦しくて…窒息しそうだ。



胸が苦しい…痛いよ………。



ずっと変わらないままでいたい。あたしの心はそう思ってるよね?