「だっておかしいもんっ!なんか企んでるんでしょっ!?」
そういうと凌兄は眉を歪めて不機嫌そうにした。
「バーカ。んなわけねぇだろ。別に暇だったから、送ってやるだけだよ」
「なあ〜だっ!じゃあ凌兄、ありがとー★!」
「じゃあってなんだよ…。凌お兄様、ありがとうございます。助かりました。あなたのおかげですっ!ぐらい言ってみろっ」
『凌お兄様ありがとうございます、助かりました、あなたのおかげです』
「棒読みすぎなんだよコラッ」
だってさあ?なんかこういうの慣れてないんだもん…。
でも本当に助かったんだよね…
お母さんのスペシャル鉄拳、喰らわずに済むんだし。
ありがとうは言わなくちゃ…

