★MyHomeの秘密★♪






「……お前は馬鹿すぎんだよ…」



静まり返っていた車内に、凌兄の声がはっきりと響いた。


ズキッ―


呆れているその声は今まで聞いたどんな言葉よりも、冷たかった。



へんなの…

もっとブスとかヒドイこと言われたことあるのに…
馬鹿なんて言われ慣れてるのに…



車は赤信号で停止した。
辺りは見慣れない景色が広がっている。

あたしは必死に、興味もない外の景色を見て紛らわしていた。


でも凌兄が喋り出すのが、
沈黙が出来るのが怖くて、

思い出したようにあたしは言った。



「凌兄さっ…っやっぱり、勇紀ところ戻ろうよ…っ!」