「あの、私と付き合ってくれませんか?」


転校してきて早々のこと。


学年で一番可愛いとか言われてる女子に告白されました。


俺は、日野原財閥次期社長、日野原 誠(ヒノハラ マコト)の専属執事。


将来的には、誠の秘書。


いまは、同じ高校に通っている、ただのクラスメート。


それが、橋下 聖(ハシモト ヒジリ)。


「橋下くん?」


「うん。俺なんかでよければ。」


「やったぁ!」


俺、君の名前も知りませんけど。


好きでもないけど、断るのは気が引けてしまいます。