世界を変えるために

「美味しい!流石永遠!」

 家に帰った俺等は、取り敢えず作っておいた夕食を食べた。
 夕食は、ハンバーグとパンだ。

〜〜〜♪♪♪♪♪♪〜〜〜

 夕食が食べ終わる頃に、俺の携帯がなった。曲はカノンだったから、唯以外の誰かからメールがきたと思った。ちなみに、唯からのメール音はへどウィグのテーマ曲だ。

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無題
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ごめん!
少しの間、帰れなくなった。
来月までには帰れると思うけど………。
何かあったらメールして!
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 母さんからだった。
 母さんの仕事は分からないが、よく帰れなくなる事がある。
 男絡みかもしれないけど正直、母さんの事なんてどーでもよかった。

「お母さんから?」
 
「1ヶ月くらい帰れねーってさ」

 俺が顔に出ていたのか、感が鋭いのか、唯が当てた。
 俺は、頷いてから応える。

「本当!?なら、ずっと泊まれるじゃん!」

 満面の笑みで言う言葉に苦笑いで返す。
 母さんが帰ってくるまで泊まってくれるみたいだ。
 でも…

「次の土曜大会だろ?
帰んねーとダメだろ?」

「それ言ったら永遠だって、地区大予選あるじゃん!」

「俺は学校が連れてってくれるけど、唯はだめだろ?親につんでってもらわねーと」

「そう…だけど…」
 
 そう、お互い部活がある。
 そして、初夏の時期は大会が多い。
 水泳部の唯は、幼い頃から水泳をしていて、県でトップを争うくらいの実力を持っている。3校くらいから推薦をも貰っている分、小さいだろうが大会には出ないと推薦話はなくなるだろう。
 野球部の俺は、男子の中で交じってやっている。中学校から初めたので、そこまで上手くないが、人数が少いので試合に出られている。人数は少ないが、県大ベスト4の強さで推薦校にはなっている。
俺が出ないと、9人にならないから試合には出られない。
 つまり、2人共部活には行かないといけないし、唯の場合は、大会に出る為に親のサインとか色々いるし、水泳部は自分で大会の場所まで行かないといけない。だから、唯は家の方が良い。

「帰ったら?」

「んーん、汽車で行くからいいの!」

 汽車って…。
 まぁ、唯がいいならいいけど。