『先輩、もう上がりの時間ですよ?俺も終わりですから、一緒に帰りましょ?』 啓人に言われるまで気づかなかった。 「1人で帰れるから、大丈夫。」 『今にも泣きそうな顔なんで、1人じゃ帰せませんよ。行きますよ。ほら。』 啓人はけっこう強引だったりする。 でも、優しさの裏返しってわかるから 全然嫌じゃない。 制服から私服に着替えた啓人は 年相応に子供っぽく見える。 そして、その度に私は 啓人が年上だったらなぁと思う。