夏風邪

髪を染め、ピアスをあけた。
私の人生で一番やりたく無い
no.1とno.2だった。

親が腹を痛め産んだ大切な体に自ら穴をあける
日本人なのに髪の色を変える

言語道断?

案外好きな男の為なら簡単に出来てしまう。

そして私はキャバ嬢になった。

お水の花道のようなドロドロの世界を想像していた私は仰天した。

お客様と楽しく会話して、
優しい先輩に囲まれ、皆でボーイをからかったりした。

けどノルマは厳しく
友達や元彼にも頼んで会いに来てもらった。
時にはお金を代わりに出した。

成長していると思いたかった。

しかしどんなに働いても学業を犠牲にしても稼ぎにはならなかった。

ある日給料すら出なくなった

彼と一緒に居るために一人暮らしをしていた私は彼との生活費を奨学金から補っていた。

2年生になった頃
とうとう学費も払えなくなった。

そして大学も辞めた。