汚れた恋心

まだ目は腫れて痛いのに、
泣きそうになった。
「そ、そうなんだ…良かったね!」
声が震えて上手く笑えなかった。

「り、莉子ちゃん…
やっぱり話さない方が良かったよね…」
茜がいう。
「そんな事ないんだけど…、
今は喜んで祝福出来ないかも…
ごめんね。」
そう言って、授業の始まる時間を知らせるのチャイムがなった。

私は授業が始まっても
内容に集中出来なかった。
〈あぁ…、あの子なんだ…。
私の幸せを奪ったの…。〉
そんな考えを始めた莉子はひどく情けない気分になった。