汚れた恋心

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あれから次の日、莉子は教室で
目を赤く腫らして外を眺めていた。
「ねぇねぇ、莉子ちゃーん!」
誰かが私を呼んでいる。
〈やめてよ…、目が腫れてるんだから〉
そう思いながらも渋々振り向く。

振り向いてそこにいたのは、
最近仲良くなった
友達の東雲 茜(しののめ あかね)だった。
「…えっ」
茜が驚きの声をあげる。

それから3秒位たってから
また喋り始める。
「えっ、え、どーしたの!?
目が腫れてるよ!」
あまりの過剰なリアクションに
莉子も困惑した。

「ううん、大丈夫…。
ちょっと振られちゃってね…?」
大丈夫と言うが、
その割に莉子は笑えていなかった。
「あっ…そうなんだ…」
茜もしょんぼりとした顔になる。
「ね、私でよかったら話聞くよ?」
と茜に言われたが
今は話す気にもなれなかった。
「ううん、今はいいや…。
後で元気出たら聞いてもらおうかな…。」