汚れた恋心

窓ガラスの側には完全に油断している
茜がそこにいた。
「早く早く…!」
と急かしてくる茜に
〈そんなに早く怪我したいの?〉
と心の中で嘲笑う。

「ほら、これなの!
すっごく可愛くない!?」
見せたのは莉子も茜も大好きな
キャラクターの鏡だった。
茜にしっかり鏡を見せた。
しっかり、太陽が映るようにして。

「うん!可愛い!それどこでかっ…?」
茜の言葉は途切れる。
「…ぇ…?」
茜はなんとも間抜けな声をあげた。