汚れた恋心

「え、なんで…?
莉子ちゃんはいい子だよ」
茜は私の事を庇ってくれているが、
彼は大きく舌打ちした。
「その女の名前を呼ぶなよ、
虫唾が走る。」
恭は強引に茜の手を取ると、外に出ていってしまった。
〈恭は茜という女に魅了されて狂っちゃったんだ…〉莉子には
そうとしか考えれなかった。

その後に行ったカフェはケーキがとても美味しかったが、恭に叩かれた手がジンジンと傷んでなんだか楽しめなかった。