汚れた恋心

「あっ…、すみませ…」
謝罪の言葉を言いかけた時、
更に強い衝撃を受けた。
尻餅をついてしまう。
「…ッ、いた…」
「莉子ちゃん大丈夫…?」
と茜が莉子に駆け寄ろうとするが、
ぶつかった相手を見て動きが止まる。
莉子も上を見るとそこには恭がいた。

恭は茜を見てから莉子を見て、
そして眉間に皺を寄せた。
「おい、茜。」
恭の呼びかけにびくり、と反応する茜。
「な、何…?」
不機嫌な恭を見たからか、
すごく怯えた顔をしている。