足跡に惹かれて

会いたかった...?

「私もです!」

そういうと、先輩は耳を真っ赤にした。

「じゃ、行こっか。」

そう言って、いつもの道を二人で帰った。

「寒いな。」

「寒いですね。」

そういえば、そんな詩があったな。

こんな会話がすごく幸せ。

教科書で見た時はなんとも思っていなかったけれと、今ならすごく共感できる。

それから、ずっと沈黙。

この沈黙さえも心地いい。

駅について、電車に乗って、また降りる。

先輩はやっぱり何も言わないけれど、私のペースをさりげなく気にしてくれる。

幸せな時間はあっという間で、いつもの10倍の速度で進んでるかのようだった。

「あの、じゃあ、ここで。ありがとうございました。」

「ねぇ、奈乃ちゃん、今日何の日かわかる?」

どきん、と、心臓が跳ねた。

「えっと、...はい。」

そう言うと、真っ赤な先輩の顔。

そして、

「これ!」

差し出されたのは、可愛くラッピングされたピンクの袋。

「えっ。

あ、あの私なんにも用意してなくて...」

「いいの、サンタさんにプレゼント返す人なんかいないでしょ。ほら。」

そう言って、ずいっと私の胸にプレゼントを押しやった。

「ありがとうございます。

開けてもいいですか?」

そう言うと、また恥ずかしそうにして、どうぞと手で合図した。

私も何故か無言で軽くぺこりとし、袋を開けると、