足跡に惹かれて

次の日、いつもよりも早く目が覚めた。

学校がある日と同じくらい早く。

早く先輩に会いたくてうずうずしながら、いつもより丁寧に髪をセットした。

すると丁度家を出る時間になって、

もう一度鏡の前に立って、いつもよりひとつ多くスカートを折った。

よし。

「行ってきまーす!」

「あ、ちょっと、あんた手袋は!?」

「去年片っぽなくした!行ってきます!」

「ちょっと待ちなさい、お母さんの貸すから...」

そう言って、自分の部屋に入って行くお母さんに、

「いい!行ってきます!」

そう言い逃げして家を出た。