「………いっ、おいっ!倉沢!!」


廊下を歩いてると先生に呼び止められた。



だる………


「何?」


「何?じゃないだろう!いつになったら校則を守るんだ!」


「は?あんたには関係ないでしょ」


うざ

いちいちうるさいんだよ。



「っふざけるのもいい加減にしろ!!
お前みたいな人間のクズは社会に行っても通用しないからな!!」





人間のクズね…………



仮にも教師が言う言葉かよ。



まぁいいけど


あたしみたいなのは生きてても一緒だし。




「おい、聞いてんのか!!倉沢千紘!!」



「っうるっせーんだよ!!じじいが!!

ちまちま喋ってんじゃねーよ、カス。」




あったら文句しか言わねぇカスが
イキってんじゃねーよ。






_____



ねえ、棗。


あんたに出会う前のあたしは


最低だった。




この時はまだ



あたしは闇の中にいたんだ。