ご飯を食べていた時だった。
プルルルルルルルルルッ
プルルルルルルルルルッ
あたしの電話が鳴った。
…………あたしはこの時嫌な予感がしたの。
変な予感が。
「もしもし……」
「あっ、千紘ちゃん!?」
慌てたような様子ででたのは、
おねぇちゃんの………旦那さんだった。
「貴仁さん……?」
「ああうん。あのな、その、春子が、その、」
珍しく歯切れの悪い貴仁さん。
「おねぇちゃんがどうかしたんですか?」
「そのな、事故にあって………意識がないんだ……。」
その言葉を聞いた瞬間、
目の前が真っ暗になった。
お父さんの時を思い出した。
どうしようどうしよう。
おねぇちゃんが………いなくなるの…………?
あたしは、貴仁さんに病院の場所を聞いてすぐに向かった。