それから10分ほど走らせ、溜り場……StarDustというバーの近くにある駐車場に停める。
このバーは俺たちのチームと同時に開店したんだ。
そして、このバーからチームの名前も取った。
多分このバーが無かったらこのチームはできてなかったと思う。
バイクのキーを大和に渡し、Closeの札が掛かっている扉を開けた。
「れーい、来たぞ。話って?」
店内には結構な人数が居て、座る席がない。
のだが、何人かが立ち上がる。
「深影さん、どうぞ。ずっと座ってたんで。」
「いや、いいよ。テーブルに座るから。」
それを聞いていたのか、グラスを拭いていた俺の兄…夜春−ヤハル−が睨んでくる。
おお、怖い怖い。
「おい、深影。座るんなら拭いてから帰れよ。」
「あ、座っていいんだ?」
「駄目って言っても座るだろ。」
よく分かってらっしゃる。
というかさ、苓居ないんだけど。どこ?
トイレかな…


