次の日、海月と学校に向かう途中、他人からの視線がザクザクと刺さった。
「……海月、これ。お前のせいじゃないか?」
「んー…私一人ならそんなに視線はなかった気がするよ?」
そんなこと俺一人の時だってそうだ。
なのになんで。
「…あ、おーい!深影ー海月ー!おっはよー!」
考えを巡らせていると、後ろから声をかけられた。
後ろを振り返るとそこにはいつもの三人…苓と悠里、大和が居た。
主に苓が、手を大きく振って俺達の方に駆け寄ってくる。
「…はよっす。珍しいな、二人が一緒に居るのは。」
「おはよー。白薔薇の件でしょ?結構広まってきてるよ。」
「…はよ。ああ、迷惑な話だけどな。」
大和は眠いのか目を擦っている。いつものような悪い口調じゃないのはそのせいだろう。
それにしても悠里は流石というか…どこから仕入れてるんだか。
「三人共おはよ。朝から元気だね、苓さん。」
「今日の朝飯ハンバーグだったからな!」
「……朝から重たいな。」
考えてるだけで胃がもたれてきそうな気がする。
悠里も同じことを考えてるようで顔をゆがめている。
「それにしても、朝から熱いね、二人で仲良く登校して。」
「ああ、その件なんだがな。…なんでこんなに視線が刺さるんだ?」
「あー…ほら、深影って美形に入るでしょ?いじめ無くなったから女子からの人気が上がってるんだよ。」
「なんか尾ヒレついて深影がキレて頭突きしていじめ撲滅させたって話になってるらしいぜ!」
「影にぃはアイアンヘッドだからね…」
なんだよ、鉄の頭って…そんなに固くないだろ。…いや、自分で確認できないから分からないが。
それにしても…三人が増えたことによってまた視線が増えた気がするんだが…気のせいということにしておこう。


