StarDust(仮)




外はまだ明るくて夕日も出てなかった。

近くコンビニが無いからちょっと遠出になる。

…と言っても歩いて30分ほどだが。

陽奈をバイクに乗せてその後ろに乗る。

後ろに乗せてもいいんだけど小さいしな。
陽奈自身が後ろに乗るのが好きじゃないらしいから。


「しっかり捕まってろよ。」

「うん!」


腕の中に居る陽奈に声をかけてからバイクを発進させる。


ギリギリのスピードで住宅街を走り抜ける。




有名なコンビニの駐車場へと停めて陽奈を降ろす。

ちゃんと鍵をかけてからコンビニに入る。


「何が欲しいんだ?」

「んとね、果物の飴とー…あと……」


決めてなかったのかよ…

俺はため息をつきながらミントとブルーベリーのガムとコーラをカゴへと入れていると陽奈が期間限定味のポテチを入れてきた。


「……大学芋味って…何だよ。」

「美味しそうじゃない?」


まぁ…普通だよな。面白味も無く。

変なのだったら売れないだろうし批判も多いんだろうな。


「それだけか?」

「私もコーラ買うー。」


あー、それならでかい方買った方がいいか?…いや、いいや。

どうせ部屋で飲むし。


コーラももう一つ入れて会計を終えると、ちょうど一人の男子生徒とすれ違った。

制服、俺と同じだったしネクタイの色も青。

という事は二年だ。

ネクタイと靴の色で学年がわかるようになっていて一年が緑、二年が青、三年が赤。

と言っても持ち上がり式だから俺は一生青だ。


………そう言えばさっきの奴と目があった気がするんだが、気のせいだろうか。


「……お兄ちゃん?」

「なんだ?」

「……あの人、すごいガン見してくるんだけど。」


そう言いながら先ほどすれ違った人をチラチラと見る。


……何なんだよ。