「ならもういじめはしない、のか?」
「んー、俺はね。つまんないし。あの目。もっと俺を絶望したような、失望したような眼で見てほしい!阿呆らしい!そんな眼で!」
………
「そう!その目!大和のその目いい!」
クッソ気持ちワリィ…
もうコイツにかまいたくねぇ。
そう思えてくるが耳から帰ったらダメだよ。と悠里の声がする。
『大和、伊締の腰巾着。あいつらのこと聞け。』
深影の言っていることが分かりにくいがなんとなく理解した俺はああ。と頷いた。
「伊締、じゃあ今の状況はお前、無関係なんだな?」
「ん?状況?」
「ああ、いじめはなくなったがちょっかいかけてくる奴らがいやがる。」
足かけてきたり教科書隠したり、すげぇ小学生地味たものだが。
俺はそう付け足す。
「それは知らないなー。あいつらじゃない?今井と紺野。」
「……じゃあ、そいつら最近どうしてる?」
「古井と一緒に居るのをよく見かけるな。」
それ以外は俺もしらねー。そう言って首を振る伊締は本当に何も知らなさそうだ。
つぅか、こう来ると次は悪質ないじめになってくるな。
面倒くせぇ。
「…そうか、時間を割いてもらって悪かったな。また明日。」
俺は立ち上がって教室を出る。
深影も聞きたいことはねぇみたいだし?
ま…明日辺りから伊締は深影に冷めた目でみられるだろうが…あいつにとってはご褒美だろうし。いいだろ


