「変っていうとやっぱり大和の事だよね。なにか聞いてないわけ?」


悠里がそう大和に問いかけると大和は小難しそうな顔をして答えた。

「...あると言えばあるな。あいつ俺に命令するとき、弱点探してこいって言ってきやがって...」


それぐれぇしか言ってなかったなーと大和は申し訳なさそうに言う。


...それじゃないのか?

なんでコイツ分からないって顔してるんだよ。

一目瞭然だろ!?


「あー、出たよ。大和の鈍感。」

「鈍感過ぎるだろ...」


呆れて物も言えない...


「まぁ、大和が一緒に行動している理由は分かったし次行くぞー!」

「あ、そうだ大和。伊締に俺は甘いものが嫌いだって言っておけ。」

「おー。」


甘いもの好きだから伊締が持ってきてくれるんなら嬉しい。

嫌いなものは苦い物だ。あとセロリとか…


ただ、もし持ってきてくれたんなら嫌な顔しながら食べなきゃいけないな。


「で、次は伊締が何でいじめてこないのかについてだね。」

「いじめてこねぇのには越したことはねぇんだけどな…」

「今わかる範囲で行くと…取材で良い所見せたいから、とかか?」


伊締はなんだかんだ言って周りからの評判を気にする質らしい。

それならイジメ自体するなって感じだが……