「ここは俺らの溜まり場だ。向こうの屋上使え。」
俺がそう言うと四人はこちらに近付きながら反論してきた。
「しょうがないじゃん?向こう開いてなかったんだから。」
「なら無理な話だ。ここも元々閉まってたんだからよ。」
大和が地面に飛び降りてから言う。
相変わらず律儀なやつだ。
「でも、開いてましたよね?」
「そりゃあ、そうだ。俺が開けたんだし。」
大和は小煩いから俺も降りることにしようと思ったんだが、悠里に止められる。
「…は?」
「ピッキング以外ねぇだろー」
苓が梯子を使って降りてから言う。
最初は飛び降りようとしたんだろうけど怖かったんだな。
……ああ、なるほど。かっこつけようってわけか。
苓ので半分台無しだけど。
「ま、出来ないんならここを使う資格はないよ。どこかの空き部屋でも使えば?」
苓とは違い綺麗に着地しながら言った。
「ここは今日から俺らの場所だ。俺が今決めた。お前らは帰れ。」
うわ、俺様……
俺も悠里同様に飛び降りてから言う。
「はっ…お前にどんな権利があるっていうんだ。そんなんじゃ笑い話にもならないぞ?」
「なぁ、白薔薇の総長さん?」


