StarDust(仮)




入って来たのは俺の親友たち。


「あれ、深影ー?」


…気付いてないのか、苓…


「上だよ、上。」


悠里が苓に俺の方を指差しながら言う。


「―――あっ!本当だー!なんでそんなとこいるのー?!」


その指を辿って俺の方に顔を向けて目を見開いて驚く。


こっちからでもものすごくはっきり聞こえるんだから大和たちからしたらものすごくうるさいんだろう。


「苓、うるせぇ。声の音量くらい調整しろよ、んなことも出来ねぇのか?」


その証拠にあまり文句を言わない大和も言ってるし。


「でも、何でそんな所に?」

「来て見ればわかる。」


梅雨時期だというのに天気が晴れていて青空が広がってる。それに結構な絶景なんだ。

あと個人的に高いところが好きだから、だな。


俺の言葉に首を傾げながら三人はタンクの上に登ってきた。

体重的に大丈夫か不安になったけど大丈夫だったみたいだ。


「おお!すっげー景色!」

「…深影がああいったのがよくわかんな。」

「……眠い。」


一人、感想じゃないけどまぁいいや…


これからの話をしていくと、決まったのだが大和以外は普通に話しかけてくることになった。

と言うより、強制的にそうさせられた。

二人からしてみればいじめの心配よりも俺が孤立する不安のほうがでかかったらしい。