「二階堂苓でーす!よろしくっ!」
「御剣悠里。まぁ…よろしく。」
先日、転校してくるとは言ってたけど……まさか、本当に来るとは…
教壇に登っているのは白髪のイケメンとカフェモカ色の髪をした美少年。
ニコニコと笑い、俺と大和に気付いたようで手を振ってきた。
それと同時に教室に響き渡る黄色い歓声。
うるさくて溜まらない。
手を振られたから笑おうと思ったのだが、俺はきっと苦笑いだろう。
二人は先生に指示された場所…後ろの方の席に並んで座る。
それにしても……なんで二人はこのクラスに入れたんだろう。
手引きでもしたのか?
……いや、今考えても仕方ない、か。
HRも終わり、すぐさま二人は女子に囲まれた。
イアホンをつけ、音楽を聴いていると携帯に通知が入った。
それは悠里からで、そこには「屋上へ」と一言。


