「痣出来る程ではないにしろ、流石に痛いからな…」
そう言いながら、腹を擦る。
「あー…大丈夫?あいつら結構な強さで蹴ってた気がすんだが。」
「大丈夫。」
チームの仲間が兄貴に頼まれて持って来てくれたコーラを飲みながら頷く。
「そこで考えたんだよ!俺。俺らがさ、そっちの高校に転校して目ぇ光らせてればあいつらだってそう悪さ出来ねぇんじゃね?」
「転校するのは名案だと思うけど…。そういう奴って影でコソコソいじめるんじゃない?」
悠里がそう言うと、確かに!と頷きつぎの瞬間テーブルの上に突っ伏した。
「ならどーしたらいいんだよ。」
「いや、深影が抵抗すれば良いだけの話しだからね?」
そう大和が言えばそれだ!という顔をし、俺の方を向いた。
「ということで抵抗して!」
「は?めんどい。逆に悪化したらどうしてくれるんだ。」
俺の言葉で三人はまた考える。
いや、ここまで真剣に考えてくれるのは嬉しいんだけどさ。
なんでそこまでするんだ?
よく分からん……
「心配してるんだよ?僕達。」
「……ま、イジメの証拠が掴めたら抵抗してやるよ。」
心配してくれるのは嬉しいんだがな……


