「今回は新規の取引先で、急ぎだから、向こうで事務もいっぺんに終わらせなきゃならない。だから、行くよ」
「…あ！須藤課長！」
…どうも、今回の同行に拒否権はないらしく、須藤課長は凛のカバンを持ったまま、さっさとオフィスを出て行く。
凛は慌てて作成中の文書を保存すると、パソコンの電源を落とし、ノートパソコンを持つと、須藤課長を追いかけた。
（行き先もわからないのに、ドンドン行き過ぎ！人でなし！）
心の中で毒づいて、凛は一生懸命走った。
ゼェ、ゼェ…
「…遅い」
（…こんの！）
「…あ、これ、お前のだろ？」
「あー‼︎私のぐてたまちゃん！」
凛の反応に、須藤課長がニヤリと笑う。
「…今夜返してやるよ」
「えー⁉︎今返してくださいよ！」
「…いや」
「〜〜〜〜〜っ！」
（やっぱり、この人最悪）
…結局、悶々としながら、仕事をする羽目になった凛。
…横では笑顔の素敵な須藤課長が営業している。
…でも、悶々としいたのはほんの数分で、事務処理に追われ仕事に必死になっていた。
「…佐伯にしては、冴えてたな」
取引先を出た須藤課長がそんな事を言う。凛は、ジト目で、須藤課長をみた。
「…昼飯奢ってやる」
…只今午後1時半。…実は、仕事中、何度もお腹が鳴っていた凛。
「…最高級のランチなら、おごられてあげます」
その言葉に、須藤課長は一瞬驚いて、すぐに笑い出した。
「うな重でいいか？」
「はい！」
と、本気で喜ぶ凛を見て、須藤課長はまた笑った。
「…あ！須藤課長！」
…どうも、今回の同行に拒否権はないらしく、須藤課長は凛のカバンを持ったまま、さっさとオフィスを出て行く。
凛は慌てて作成中の文書を保存すると、パソコンの電源を落とし、ノートパソコンを持つと、須藤課長を追いかけた。
（行き先もわからないのに、ドンドン行き過ぎ！人でなし！）
心の中で毒づいて、凛は一生懸命走った。
ゼェ、ゼェ…
「…遅い」
（…こんの！）
「…あ、これ、お前のだろ？」
「あー‼︎私のぐてたまちゃん！」
凛の反応に、須藤課長がニヤリと笑う。
「…今夜返してやるよ」
「えー⁉︎今返してくださいよ！」
「…いや」
「〜〜〜〜〜っ！」
（やっぱり、この人最悪）
…結局、悶々としながら、仕事をする羽目になった凛。
…横では笑顔の素敵な須藤課長が営業している。
…でも、悶々としいたのはほんの数分で、事務処理に追われ仕事に必死になっていた。
「…佐伯にしては、冴えてたな」
取引先を出た須藤課長がそんな事を言う。凛は、ジト目で、須藤課長をみた。
「…昼飯奢ってやる」
…只今午後1時半。…実は、仕事中、何度もお腹が鳴っていた凛。
「…最高級のランチなら、おごられてあげます」
その言葉に、須藤課長は一瞬驚いて、すぐに笑い出した。
「うな重でいいか？」
「はい！」
と、本気で喜ぶ凛を見て、須藤課長はまた笑った。
