狂愛~あの日の貴方はもういない~



「んー!面白かった!」

「だろ?」



雅也の予感に外れはないから、今回もこうなるんだろうなぁとは予想していた。

しかしあんなに面白いとは…



「雅也、また見にこよ?」

「…おう。結婚したら、またいつでも見にこれるだろ…?梨理」



来月に結婚を控えている私にとって、
今の言葉はとても嬉しくときめく言葉であった。

クシャリと私の頭を撫でる雅也の頬に軽く口付けをしてから、車に乗り込む。



──幸せ、end