それが伝え方なのです




がんばれー、と見送られて気合いを入れ直し、学校が終わったあとすぐに静くんの家に向かう。


と、とりあえずバイトじゃないからいると思うんだけど…もしいなかったらまだ大学にいるはずだし待っていれば会えるはず!


そう考えてぽんっと大学で静くんに抱きついていた美人さんを思い出してもらった元気の半分ぐらいが減った気がした。


うぅ…でもここまで来たんだもんっ、何もなかったらそれこそさーやんとゆーみんに顔向けできない!


ドキドキとトキメキ0パーセントの高鳴りを感じながら前にもらった合鍵で静くんのマンションの中に進む。


1歩ごとに足が重くなっているような…床に見えない接着剤でも塗っているのか。(そんな馬鹿な)


そろそろと音を立てないように鍵を開けて「お邪魔しまーす…」とこれまたしずしずと靴をぬいで揃える。ここら辺は泥棒でも家に入るんだから礼儀です。泥棒じゃないけど。


というかなんでこんなにこそこそしてるんだろ?と考えてからそういえば連絡なしに来るのは初めてだったと気づき、同時にガチャリと扉の開く音がした。



「え…やよ?」



叫ばなかった自分を褒めてあげたい。バッと振り返ればそこにはキョトンとした静くんがいて。しかもお風呂上がりなのかラフなズボンに上半身は裸で肩からタオルをかけただけだった。