それが伝え方なのです




ふーふー、とわたし専用に置かせてもらっているマグカップを両手に包んでまだ湯気のたっているココアに息を吹きかける。


口をつければほんわりと甘いココアの味が口の中に広がってほっこりした気持ちになった。



「おいし?」


「うんっ」



静くんの入れてくれたココアって普段飲むものよりも美味しいんだよね。どこがどうとは言えないけど…わたしは静くんの入れてくれたココアが1番好きだ。


ふにゃりと緩む頬のままココアを飲んでいると「よかった」と静くんもマグカップに口をつけた。


このマグカップ、静くんと初めてお揃いにしたものでちょっと、いやだいぶお気に入りなんだ。


わたしのが明るいオレンジに白のドットで静くんのが黄緑色に白のドット。お互いがお互いのイメージで選んだもの。


わたしはいつも元気だからってオレンジで、静くんはいつも穏やかで森みたいに落ち着くから緑を選んで。オレンジってわたしの好きな色だったからすごく嬉しかったなぁ。