それが伝え方なのです




うーんと迷いながらも足は素直に進んで静くんの部屋の前に。ここまで来たらままよ!と人差し指でインターフォンを鳴らした。


少し間が空いてガチャリと扉が開くと中からラフな格好をした静くんが。



「いらっしゃい」


「うん、お邪魔します」



はにかみながら玄関で靴を脱いで静くんの後ろをついて行く。



「ねぇねぇ、静くん」



ちょっと裾を引っ張ると「ん?」と微笑みながら小首を傾げる静くん。このアングル好きだなーと思いながら「えっと、」と口を開く。



「さっき何も確認しないで出たでしょう?いつもそうなの?」



誰かもわからないのに出てしまうのは危険だと思うのだけど。いくら静くんは男の人って言っても細身な方だし、下手したら女の人より綺麗だし。


……し、心配だ!かなり心配だ!!


静くんのあんなことやこんなことを考えてあわわと1人慌てているとクスリと上から小さな笑みが。



「大丈夫、やよだって分かってたから出たんだ。いつもは直接開けたりしないよ」



ふわりと頭を撫でられてポッと頬が熱くなった。静くんってば自分の魅力に無頓着すぎるよ。


うー、と顔の熱さを誤魔化すように唸るわたしに静くんは柔らかく笑う。



「おいで。ココア入れてあげる」


「……うんっ」