そわそわと無意味に手遊びをするわたしに「でもぉ」とゆーみんはフルーツを飲み下して。
「言わないと気になることは分かんないよ?口っていうのは飲み食いするだけじゃなくて自分の気持ちを伝えるためにもあるんだから使わなきゃ損ソン!」
ニッコリと笑うゆーみんに思わず「おぉー」と2人で声を上げる。
「弓がまともなこと言ってるわ…明日の天気は槍かしら」
「ちょっと!天気が槍って何、槍って!紗耶ひどいっ」
うわーん、と泣きまねをするゆーみんにさーやんは声をあげて笑っていて、わたしはおろおろしながらお昼休みは過ぎていった。
午後の授業も終わって教科書を鞄の中に入れていると「やっちゃーん!」というゆーみんの声が。
「どうしたの?」
「えへへ、やっちゃん今日これから暇かなぁって」
どう?と小首を傾げて上目遣いでわたしを見つめるゆーみんに「はぅっ」と心臓が貫かれる。
イメージ的にはピンクのハートに天使の矢が刺さってるみたいな?どちらかというとゆーみんは小悪魔だけど。
思わず絆されてうんと頷きそうになったけど今日は残念なことに先に約束がある。
「うぅ、ごめんね、今日はちょっと…」
「えぇー」


