「やっちゃんどしたの?」
「なんでもないよゆーみん。ただ世知難いなぁと」
「あはっ、だよねぇ」
「うん……」
帰ってきたさーやんの袋の中身は安定の量。これでこの体型……羨ましい。
「わたしも豆乳飲もうかな」
「え、弥生って豆乳苦手じゃなかった?」
ちゅる、とさーやんがパックの豆乳のストローから口を離してキョトンとする。
わたしは卵焼きをつんつんと箸で突きながら「うっ」と顔をしかめた。確かに苦手なんだけど……
チラリ、さーやんの胸元を見ると主張するそれ。我慢してでも飲みたくなるよ……
「大丈夫だよやっちゃん。そのうち大きくなるってぇ」
「だといいんだけどね」
パク、と甘めの卵焼きを口の中に頬張るとじんわりとした素朴な味が口に広がった。
「あぁ、胸のこと!」
今になってなんの話かわかったさーやんはぽん、と納得したように手のひらを打つ。うぅ、はっきり言わないでほしいよ。


