それが伝え方なのです




午前中の授業が終わってお弁当を持ってさーやんとゆーみんと3人で購買へ向かう。


わたしとゆーみんはほとんどがお弁当持参だけどさーやんは購買にお世話になっている。しかもさーやん、すごくスレンダーなのにどこに入るんだろうってぐらいものを食べる。


普通にお昼の時間におにぎりとパン合わせて4.5個ぐらいはペロリと平らげちゃう。多いときにはそれプラス2.3個…ほんとどこに入ってるんだろうとゆーみんと真剣に話し合ったぐらいだよ。



「さーやん今日もいっぱい食べるのかなぁ」



購買に向かうさーやんの後ろ姿を見ながらぼんやりとそんなことを考える。食費どうなってるんだろ。



「羨ましいよねぇ。嫌味だよねぇ。あたしなんてちょーっと気を抜けばすーぐお肉ついちゃうのにぃ」



むぅ、と頬を膨らませるゆーみんをついじーっと見つめる。爪先から頭まで。


うーん、じっくり見てもゆーみんが太っているとは思えない。むしろもう少し太っててもおかしくないと思う。


うん。細いし、出てるところはちゃんと出てるし。わたしなんて出てほしいところにはつかなくて、ついてほしくないところには無遠慮にお肉が……切ない。