「大丈夫?」


「う、うん、ごめんね」



気にしてないよ、と頭をぽんぽんと撫でてくれる静くんに心持ちホッとしながらもやっぱり心細くてちょっとだけ袖を掴んだ。


大丈夫、大丈夫…大丈夫、だと思うけど不安には変わりなくてその不安を解消するためにもすぐに見ればいいものを見るのが怖いという悪循環。


高校のときは親に見に行ってもらったもんなぁ。今日も誰も予定なくて1人で行かなきゃいけなかったのをわざわざ静くんについてきてもらった。だって1人は心細くて寂しいんだもん。


うぅ、自分で確認するのってこんなに心臓に悪いものだったんだ…朝ごはんに食べたもの吐きそうだよぉ…


俯くわたしに静くんはゆっくり腕を回してきてそっと抱きしめてくれた。



「不安?」



優しい声に素直にコクリと頷けば「そっか」とあやすように頭を撫でて髪を梳いてくれた。甘えるようにわたしも静くんの背中に腕を回して静くんを感じる。


優しく甘やかしてくれるこの腕の中にずっといたいけどそうも言っていられるわけもなくそろそろと発表されている掲示板のところへ向かう。


心情的には断頭台とまではいかないけどそれに近いところに向かっている感じだ。うぅ、胃が痛い。