それが伝え方なのです




なんと言えばいいのかわからなくて口を閉ざしてしまうけどゆーみんからのアドバイスを思い出す。



(言葉にしないと伝わらない…)



全くもってその通りだと思う。わたしが怖がって何も言わないからあんな奇行(と言ってもそれもゆーみんのアドバイスに従ったんだけど)に対して静くんが困ってるんだ。


トクトクと聞こえる心臓の音にちょっとだけ落ち着いて触れているところから感じる体温がわたしを安心させてくれる。



「ちょっとだけ、不安になっちゃったの…」


「不安?」



うん、と頷き1週間ぐらい前の夕方に静くんの大学に行ったことを伝える。そこで話しかける前に美人な人に後ろから抱きつかれていたことも。


どうやったってわたしは静くんと年が違うから追いつけなくて。わたしはまだまだお子様であの美人さんみたいに大人っぽくもないし色気のいの字もない。


体つきだって…自分で言っといてあれだけどどちらかというとお子ちゃまだし。静くんのことを好きって気持ちは負けないつもりだけど、身体的な部分では全く自信なんて皆無だし。



「静くんのこと、取られちゃうんじゃないかって、怖くなって…」



吐き出した本音はちょっとだけ震えていて、それが余計に自分自身の不安を煽る。瞬きをすると知らず知らずのうちに浮かんでいた雫が一粒落ちた。