それからまた勉強漬けの日々。 が始まると思った。 火曜日、学校で勉強していると母から電話が来た。 「おばあちゃん、今日中だって」 その言葉の意味がわかってしまう。 学校の先生に事情を説明し、一度帰宅して祖母の病院へ向かう。 祖母の病室に入ると、沢山のすすり泣く声が聞こえた。 苦しそうな呼吸の音も聞こえる。 狭い個室に、何人もの人が集まっている。 その人達は私達家族を見るなり、道を作るように左右に別れた。 「おばあちゃん?」 この時も、大丈夫だろうと 思ってしまっていた。