それ以降、祖母は何も言わなかった。 苦しそうな呼吸、苦しそうな咳。 それを見ても尚、私は “どうせ大丈夫”を繰り返していた。 「ご飯、食べてね」 そう一言祖母に告げ、病室を出た。 祖母は何も言わなかった。 ただ無表情に、苦しそうな呼吸を繰り返していた。 その後も何度も祖母は入退院を繰り返した。