秋がやってきて、私は君のこと嫌いなまま、合唱コンクールが迫ってきた。


君は歌もうまくて合唱でも一番声をだしてた。


だけど朝練も真面目に来ない。
コンクールのリハーサルでもふざける。


女子たちから反感を買うのも時間の問題だった。


「あいつ、マジ意味わかんない」

「ほんと。朝練にも来ないし、リハーサルでもふざけたり…」

「マジ死ねばいいのに」


リーダー系の女子たちからそんな声が聞こえてきた。


あんたらだって、真面目にやってなかったくせに…。


私は君のこと嫌いだったけど、どうしても信じてた部分があったの。


何でだろうな。


【君が何の理由もなしにふざけるのかな?朝練に来ないのも何か理由があるんじゃないのかな】


どうして私、君を信じてるんだろ?