俺は今、あいつが走っていった廊下をただ呆然と眺めていた。 あいつとは境三月、いや、ミツの事。 ミツとはあることがきっかけで知り合い、仲良くなった。 そんなミツがついさっき俺に 『バカハル!』 と叫んで走って行った。 俺なんか気に触ること言ったか? あいつを知らない間に傷つけてたのか? しかもなんか… 泣きそうだったし。