【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜







「華桜。何で華桜がそこまで言えるの?
確かに迷惑かも知れないよ、だけど…消したくても消せないの。」









私だって何度も消そうとしたけど、無理だった。










「最初から両思いだった華桜にはわかんないかも知れないけど
片思いって辛いんだよ?
それに、好きな人にずっと好きな人のどこが好きなのか説明される。
私だって長年華桜と一緒にいたから分かるよ。


華桜がハルを好きだって…。」









私はそれをずっと耐えてきた。



今、ハルと付き合えて幸せな華桜に私の気持ちはわからない。









「両思いな2人が、遠回りしてんの見てたの、ずっと。
しかも自分の好きな人だよ?

それなのに、私は気持ちを伝えることすら許されなかった。」










華桜が泣きそうになっているのは分かってる。


でも、言わずにはいられなかった。










「華桜が泣いたらどうせ、ハルが慰めてくれるんでしょ?
泣きたいのはコッチだよ。」









だれも慰めてくれない。


むしろ、好きな人の好きな人を泣かせた私は
好きな人に責められるかもしれない。









「何で恋が報われた人のワガママで、私の初恋を諦めなきゃならないの?
何で恋が実った人に私は辛いみたいな目で見られなきゃいけないの?」








私の初恋だった。


ハルが初恋だった。








「何で…何で…?
なんで、ハルの気持ちわかってあげられないの‼︎

ハルが一番可愛いと思ってるのは華桜に決まってるじゃない!
私に言った可愛いなんて同情80%だよ!
きっと、華桜には100%の可愛いを言ってくれるじゃん!」








私には何年経っても叶えられないことが
華桜なら今すぐ叶えられる。









「私には一生言ってくれないことをハルに言ってもらえるじゃない!
羨ましいよ、華桜が。」







なんで華桜なのって何回も思った。


でも、何回思っても現実は変わらなかった。









「私はそんなワガママ言わないし、ハルの気持ち分かってあげる。

だから、ハルのこと譲ってよ。」











私は華桜に止めを刺した。










「ハルのこと幸せにできない人に、
ハルの気持ち分かってあげられない人に…


ハルのこと諦めてなんて言う権利あるの?」










私にできる精一杯の冷めた声で言った。